『私が死んだら、お墓の管理はどうなるの?』20250517時点(20)

1. はじめに

今回は、おひとりさま自らが亡くなった時のお墓の管理についてのお話となります。

例えばのケースとなります。

両親は既に他界をされており、共に近所のお墓に入りました。

この方もそのお墓に入る想定であったもののおひとりさまということで、この後はどうなるのかが

不安になってきたというお悩みとなります。

2. 墓じまいからの永代供養墓等の納骨に切り替える

そうですね。

おひとりさまの方が亡くなることを想定して、別途永代供養墓など個別のお墓管理が不要な内容で墓地管理者と

契約しておくことが考えられます。

ここで、出ました「墓じまい」「永代供養墓等」について、触れたいと思います。

3. 「墓じまい」とは

先祖代々の墓を撤去し、遺骨を別の場所に移す手続きのことを指します。

少子化や核家族化が進む中で、後継者がいない、遠方で管理が難しいといった理由から、墓じまいを検討する人が増えています。

手続きとしては、まず親族間で十分に話し合い、合意を得ることが重要です。

その後、寺院や霊園の管理者に相談し、墓地の返還や遺骨の取り出し、閉眼供養(魂抜き)を行います。

遺骨は新たな墓地や納骨堂、樹木葬などに移すか、永代供養にするケースもあります。

行政手続きとしては改葬許可申請書の提出が必要で、元の墓地の所在地と新たな埋葬先の両方で手続きが行われます。

心情的・宗教的な配慮と、法的手続きを正確に進めることが大切となります。

4. 「永代供養墓」とは

遺骨を寺院や霊園が永続的に供養・管理してくれるお墓のことです。

従来のように家族や子孫が定期的に墓参りや管理を行う必要がなく、後継者がいない方や子どもに負担をかけたくないと考える人に選ばれています。

形式はさまざまで、他の方と共に納骨される「合祀型」や、個別の区画に一定期間納骨される「個別型」などがあります。

多くの場合、契約時に供養料や管理費を一括で支払うため、後々の費用負担も発生しないように出来るようです。

年忌法要や供養行事を定期的に行ってくれるプランもあり、宗派に応じた対応も可能なものもあるようです。

近年では、生前に契約する人も増えており、終活の一環として注目されています。

永代供養墓は、現代の多様な家族形態や価値観に対応した新しい供養の形と言えると思います。

5. 「散骨」とは

前に海洋散骨というものの話をしたかと思います。

『日本海洋散骨協会ガイドライン』に関すること

墓じまいの際に、散骨が改葬の合法的な範囲であるかを自治体、専門家などに相談されることをお勧めいたします。

6. 最後に

お悩みのある方は、まず、弊所においてもご相談を受け付けております。(フォームからの一次返信までは無料です。)

弊所の問合せフォーム

お話を伺い、アドバイスをさせていただいております。(有償にはなります)

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記事作成者


特定行政書士・海事代理士
米川 政志
千葉県行政書士会葛南支部
船橋市幹事

定期的に船橋商工会議所にて、遺言書作成や相続に関する無料講座を開催しています。

《所有資格》
・遺品整理士
・認定空き家再生診断士

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