はじめに

今回は、『地主のための相続対策』（幻冬舎）より、出版されている書籍を購入しました。

地主さんにフォーカスを当てた気になる内容で、手に取りました。

７名の専門家で構成されていました。

当然、内容の詳細には触れませんが、相続に関するあらゆる気付きを得られる内容にはなっていると思いました。

※尚、SNSで書籍の存在を知ったのみです。書籍の宣伝を促すものではありません。

第１章 相続不動産の売却 5つのポイント

1-1 執筆者

• 不動産コンサルタント　佐藤良久

1-2 感想

• 相続税が高いという状況で、相続不動産を売却する心得が書かれていました。生前に如何に納得度の高い方針を固め、準備を整えることが個人的に重要と認識しています。しかし、なかなか健康な時に進めることは心情としては難しいのかなとも思います。手に付けることが出来るかどうかと思います。それでも100点の対応は難しい場面が多いと思います。

第2章　不動産は相続対策になる？不動産の取り組みをすると何が起こるか？

2-1 執筆者

• 公認会計士・税理士・不動産鑑定士　植﨑紳矢

2-2 感想

• 相続税、所得税、資産管理会社、相続税対策、資産運用、キャッシュフロー対策、海外の不動産という公認会計士・税理士に相応しいアプローチで書かれていました。行政書士の立場としては、如何にトラブルとならないか？の視点となります。今回は、色々な切り口で取捨選択する部分もあろうかと思います。考え方ひとつで、大きく影響しますし、ある意味、覚悟も必要な場面となるかと思います。

第3章　地主の行う家族信託、遺言作成の勘所

3-1 執筆者

• 司法書士　國松偉公子

3-2 感想

• この章は、司法書士のアプローチですね。家族信託は特に、経営者には重要な選択肢のひとつと認識しています。闇雲に家族信託とすれば良いのか？その辺りにも触れられています。メリット、デメリットを認識するところがまうとっかかりかと思います。遺言の作成との関連、定期的な見直しの必要性などにも触れられています。重要ですね。

第4章　相続対策の土地活用　本当に節税か？

4-1 執筆者

• 一級建築士・公認不動産コンサルティングマスター　緒方大輔

4-2 感想

• 個人的に欠けている視点の章でした。一概に土地活用に関してのアプローチが記載されていました。専門家が必要なところであると再認識しました。土地活用に関する収支計画を如何に組み立てるか？リスクの考え方は難しいと思いますね。

第5章　アパートオーナーの母親の介護費負担リスクを生前対策

5-1 執筆者

• シニアライフカウンセラー　杉森真哉

5-2 感想

• 視点と相談事例が書かれています。如何に母親への介護費を捻出するか？どの様な収支・支出が見込めるかを把握することが重要ですね。生前対策全般に言えますが、家族との関係性が重要であるとは言えると思います。本当に感想ですね。

第6章　地主の相続のために揉めないポイント

6-1 執筆者

• 弁護士　丸山純平

６-2 感想

• 行政書士の立場でも相続はトラブルになりやすい場面は多く見かけます。不動産のみで現金が少ないケースにおいては、相続税が発生するところではなかなか難しい場面に陥る傾向があると認識しています。その辺りのことが弁護士の視点で書かれています。

第7章　事業用資産の買換えを利用した地主の相続対策事例

7-1 執筆者

• 不動産コンサルタント　山田隆之

7-2 感想

• 買換えの特例に関して、事例を踏まえて書かれています。専門家の介在なしで対応するのは厳しいかなと正直に思います。今後の動向なども見渡すことが出来る専門家を探すのもまた難しいとも感じました。

最後に

今回の記事は、なかなか行政書士の立場だけでは対応が難しい「地主さん」にフォーカスを当てた内容の書籍であったため、それなりの生前対策が必要なところがあると改めて感じました。

今後の一助になる書籍と思われます。（あくまで個人的なものとなります。）

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